ゆとり世代が考えるマネジメント

ゆとり世代のサラリーマンが世代間ギャップや新しい時代のマネジメントを考える

「意見を言わない」ことこそ、若手の長所である

小学校の頃から今に至るまで、耳にタコができるくらい聞いた言葉のひとつに「もっと自分の意見を言いましょう」というのがある。もう少しビジネスっぽい話なら、ボトムアップで若手目線の意見をどんどん言ってほしい」とよく言われた。

 

何かしらの意見を持ち、それを積極的に発信することは素晴らしいことだ。一方で、人の意見を聞くことも素晴らしい能力ではないだろうか。「ボトムアップでどんどん意見を言うのが素晴らしい」という風潮は「意見を言えない人には価値がない」という意味に僕には見えた。

 

ちなみに我々ゆとり世代は「受身的で自分の意見を言わず指示を待つ」「そもそも仕事に関心がない」といわれているらしい。確かに、そういう方が増えていると思うけど、それがデメリットだとは思わない。指示を待つのは「指示をしっかり守って堅実な仕事ができる」と言い換えることができるし、仕事に関心がないのは「家族や趣味を大事にしている」と言い換えることができる。

 

「若手が意見を言わない、指示を待つ」と嘆くマネジメントの方も多いが、それこそが若手の長所であると僕は思う。「意見を言うのが素晴らしいことだから、もっと意見を言いましょう」という発信は、はっきり言って逆効果になる。意見を聞くことが得意な人にとっては、この発信は自分の長所を否定されるのと同義であり、せっかくの長所を失ってしまうのだ。

 

意見を言う方が得意な人が積極的に意見やアイデアを発信する。意見を聴く方が得意な人がそのアイデアをもとに具体化していき実行に移す。この2種類の人間が会社にいてこそ組織が回るのであり、マネジメントがどちらか一方を神聖視してもう一方を追い出すのは、自分で組織の首を絞めているのに他ならないのだ。